こんにちは、じぃーです。
仮想通貨を理解するためには通貨の成り立ちを知っておくと理解がしやすくなると思います。
なので今回はそもそも通貨って何?ということで通貨の成り立ちについて書いていこうと思います。
通貨は、一言でいえば「価値の交換手段」です。
昔は通貨などなく、価値を交換するには物々交換が行われていました。
例えばこんな感じ。
海の近くに住んでいる人は魚が獲れ、山に住んでいる人は猪が獲れます。
ある日、山に住んでいる人が「海で魚ってのが獲れるらしいぞ」ということで魚を食べてみたくなるわけですが、山の民は海の狩猟経験が少なく、簡単に魚を獲ることはできません。
逆も然りで、海の民は山の狩猟のノウハウがないので猪をうまく獲ることができません。
ここで「猪をあげるから魚をちょうだい」となるわけです。
これが価値の交換です。
何を当たり前のことを言っているんだと思うかもしれませんが、本質的には経済活動は全てこれがベースです。
しかし、想像してみればわかりますが、物々交換はとても不便です。
まず、生鮮食品は腐るので、遠いところに行って価値の交換をすることはできません。
つまり、「価値の保存」ができないのです。
そこで、人類は腐らないもので「価値の保存」をしようと考えました。
しかし、いくら腐らないとはいえ、そこらへんに落ちている石を使うわけにはいきません。
どこでも手に入る石を交換手段として使おうと思えば、誰でも簡単にものを交換できてしまうからです。時間をかけて獲った猪はその辺の石ころと交換したくありません。
つまり、「価値の保存」には「数が限られているもの」や「入手困難なもの」を使う必要があるということです。
そこで最初は「金」や「銀」などの貴金属が用いられました。
金や銀は数に限りがあるため希少価値が高く価値の保存ツールとして有用でした。
しかし、金や銀にも課題がありました。「重い」のです。
経済活動が発展し、金額の高い取引などが発生するようになった場合、金や銀で支払うと持ち運びが不便です。
そこで頭のいい人が、みんなで「これに価値があります!」と決めたら物はなんでもいいのではないか?ということに気がつきます。
これが国が発行する貨幣や紙幣です。
こうして今も通貨として流通しています。
仮想通貨は通貨としての特徴である
・「価値の交換」
・「価値の保存」
をデジタルで実現させた例です。
それでは次回、なぜ価値の保存ができるのかについて書いていきたいと思います。